橋本知佳さんが所属するNPO法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海が中心となって制作した記録集です。 橋本さんはこの講座の実行委員長を務め、記録集をまとめるにあたっておおいに活躍をしました。たいへんな作業だったようです。 そのかいあって、とても丁寧に作られた読みごたえのある内容になっています。 愛知県は、高齢者や障害のある人などを含むすべての人が、あらゆる施設を円滑に利用できるように1994年、「人にやさしい街づくりを進めていく条例」を制定しました。その一貫として、この街づくりを進めていく担い手を育てていこうと、1995年以来「人にやさしい街づくり連続講座」を毎年開講しています。 この記録集は、その連続講座の成果をまとめたもので、参加者が知り合い、気づき、学び、行動し、思いを共有することによって輪を広げていく様子を、さまざまな体験とエピソードによって語られていきます。 たとえば、あるグループでは「人にやさしいコンビニを作ろう!」というテーマで、なぜこのテーマを選んだのか、人にやさしいコンビニを作ることによって街がどう変わるかなどを論議し、企業に提案をして反応を見るためにグループでレポートを提出しようという活動に発展していきます。
バリアフリーに興味はあっても何をすればよいのかわからない人たちにとっては道しるべに、また、どうしても家に閉じこもりがちな高齢者や障害のある人たちにとっては、自分たちが声を上げることが街づくりの第一歩であり、変えるための第一段階だと気づかせてくれる貴重な資料となっています。 アートビリティの作家としても、2002年度にはアートビリティ大賞を受賞し、また地域の活動にも積極的に参加をする橋本知佳さん。橋本さんの創作の原動力は、こうした人とのつながりで培われた「発信し続けること」にあるのかもしれません。
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