障害者アートバンクとは?

小宮山洋子議員にインタヴュー

小宮山洋子議員
小宮山洋子議員プロフィール
1972年...成城大学文芸学部国文科卒業
1972年...NHK入局
キャスターとして「ニュースワイド」等、数々の報道番組を18年間に渡って担当した後、1990年より解説委員となる。
1998年...参議院議員(民主党)当選
行政監視委員会、国会福祉委員会、共生社会委員会所属
小宮洋子さんホームページアドレス(http://www.t3.rim.or.jp/~komiyama


作品使用カレンダー(2000年版)民主党のカレンダーに、五年間、障害者アートバンク(以下アートバンク)の作品を使っていただきましたが、これまでの評判はいかがでしょうか?

とてもいいですね。特に今年のカレンダーは、評判がいいです。オレンジのトーンが暖かい感じを与えますし、それぞれの絵がまた、とてもいいと思います。カレンダーの評判がいいと、アートバンクさんについても作品についても知ってもらえるし、民主党の文字も一年間見てもらえます。

使っていただいた、アートバンクの作品についてはいかがでしょうか?どのような感想をお持ちですか?

アートバンクさんの作品は、描かれた方それぞれの思いが伝わってくる絵だと思います。障害があるなしに関係なく、絵自体が見る人にいろいろなものを訴えてくる絵なので、そこが素晴らしいと思います。これは、アートバンクさんの主旨でもあるわけですよね。 わたしたちも作品の素晴らしさもさることながら、アートバンクさんの主旨にも賛同して作品を使い続けています。五年の間には、他の案が出たこともあります。でも、最後にはやはりアートバンクさんでいこうということになったのも、そういうことなのです。

送られた絵をグラフィックデザイナーが審査し、プロとして使える絵を選ぶ。いわゆる参加することに意義があるという、他の障害者芸術運動とは一線を描しているアートバンクの主旨については、どのように思われますか?

21世紀のあるべき姿として、「ともに生きる」ということがよく言われています。いろいろな立場の人が「ともに生きる」ということです。
障害者を助けようとか、希望を持たせようとか、そういう心情的なことだけではなく、障害を一つの個性として認め、障害を持つ人がきちんと生きていけるような支援をする。アートバンクさんのやり方は、そうしたことのいいお手本になると思います。さまざまなところで、たとえばNPO等でこのようなやり方が進んでいくといいですね。

アートバンクの作家がテレビを見ていて、民主党のカレンダーが映り、自分の作品がテレビに映ったと喜んでいました。

民主党のカレンダーを見た方の中には、あの絵は何?と聞いてくる方もいます。アートバンクさんの活動を多くの人に知ってもらえるように、また、理解を深めていただけるように、取材の来そうな代表の方、議員総会の部屋にはかならずカレンダーをはってあります。ご覧になった方から、あのカレンダーが欲しいという声もあったと聞いています。
私たちもこのことによって、いろいろ役立たせてもらっています。障害者の方も自立していく思いを多くの人に伝えられるといいと思います。

小宮山さんとカレンダーアートバンクの母体である、東京コロニーデジタルメディアセンター(以下DMC)は、障害を持つ多くのシステムエンジニアやプログラマーを雇用しています。さらに、事業所にも通えない重度の障害を抱えた人たちが、コンピューターを使う事によって在宅で仕事ができるように、職能開発も進めています。アートバンクのホームページを作っているのもそうした重度の障害を持った若者です。アートバンクが、自宅にいながら絵を描くことによって自立しようとするのに対して、DMCは、コンピューターを使ってデザインの仕事をする。この二つは対をなすものです。

コンピューターがあることで、今までできなかったことが可能になる人は、たくさんいらっしゃるはず。コンピューターとは、そういう人たちに使ってもらうと本当の意味で役立つものではないでしょうか。IT、ITと呪文のように唱えているだけではだめです。
そういう意味では、一歩先を行ってらっしゃいますね。 障害を持っていながら立派だね、とか、そういう観点ではなく支援しているところが素晴らしいと思います。こういう形がもっと広がることを願っています。また、来年のカレンダーにもいい作品を期待しています。

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