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| ココ・ファーム・ワイナリーとは、栃木県足利市にある知的障害者施設こころみ学園の利用者たちがブドウ栽培から醸造までをおこなっているワイン工場です。平均斜面36度という急斜面に切り開かれたブドウ畑。日本では類例がない急斜面で栽培される葡萄は、小粒で甘みがあり、ワイン作りに最適なのだとか。その葡萄を使って、プロの醸造家であるアメリカ人のブルース・カットラヴ氏の指導により、本格的なワインを製造しています。ここで作られるワインの品質は、ワイン業界の中でも有名で、ソムリエの田崎新也氏によって「21世紀に残したいワイン」に選定される他、2000年沖縄サミット晩餐会に使われる等の実績を誇っています。こうした素晴らしいワイナリーとタイアップして、障害者アートバンクでは徳岡麻実子さんの作品を使ったアートバンクワインを発売することになりました。 |
はじめに、ワインのラベルをご覧になられて、どのようなご感想を持たれましたか?
池上:「カッコイイ!これを使用すれば売れる!」と直感的に思いました。素晴らしいラベルのデザインでしたので、当初の予定であったハーフだけというのは取り止め、フルボトルの方でも使用を決定しました。ココ・ファームでは「シンプル・素朴・シック」(通称3S)という考えがあって、ワインそのものの色を際立たせるために、ラベルは無彩色のデザインのものを使用していました。なので、今回徳岡麻実子さんの作品をラベルにするということは、はじめての試みなんです。デザイン的にもシンプルで、3Sにピッタリとマッチしていましたから。
その3Sについて、少し詳しくお伺いしたいのですが・・・。
池上:ココ・ファーム・ワイナリーのワインは「美味しく、幸せになれるワイン」を念頭に生産しています。ですから、そのワインのラベルにもこだわりを持っています。簡単にいえば「ワインが美味しく見えるラベル」をデザインしています。「シンプル・素朴・シック」なラベルを使用するということは、ワインの味そのものに自信を持っているからでもあり、それと同時にその味をアピールし、味で勝負するためでもあるのです。
ワイン作りにおいて、どのような点に力を入れていますか?
池上:単純に美味しいワインを作るということです。障害者が作ったという福祉的視点で飲んでいただくのではなく、美味しいから飲んでいただけるワインを作っています。ココ・ファームのワインを飲んでいただいて、作る側・飲む側ともに喜びあえたら良いなと、常に思っています。
最後に、この農園についてご説明下さい。
池上:ここ足利の畑は約2.5ヘクタールあります。その他にも佐野、赤城、カリフォルニアなどにも畑を所有しています。ぶどうの種類は約20種で、その中には実験的に栽培しているものもあります。足利の畑の最高斜面は45度で、大変厳しい環境の中でぶどうを栽培しています。しかしこのことにより、かえって素晴らしい風味のぶどうを生産することが出来ています。育児じゃないですけれども「厳しく育てた方が良い子に育つ」ということでしょうか(笑)。
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