題字「星」331

昔は芸能人とか、芸術家とかは親の反対をおしきり、必死の思いで勝ち取らなければ得られない職と言えました。ステージママなどどこにもおりませんし、障害者の職種など考えられない時代でしたが、それでも父と長兄は東京での個展がお気にめさず、食べられない事をとあざ笑うばかり。そのような中で絵で暮らせない事を知り尽くしていたのが私自身でした。しかし絵とか文章だったら資金0でも出来る。夢のたわことかもしれないけれど、夢を現実とさせ自立できないものか?自立のためにたとえ小屋で良い、家がほしい。おまえの自立など「大笑いだ」の家庭の風潮の中で私は遠大な計画を立てました。建設資金や結婚資金をためるのだ。絵のためにお金は使えない・・・。
私は富士川の河川敷で砂を集め、画用紙の上に印刷物を貼り印刷物を生かしつつ、水彩を幾重にも塗り、私流の油絵らしきものが完成。このようにして10円20円も節約して家を建て、絵のほうも4つの団体の会員推挙となりました。この頃私の絵を買ってくださった皆さん深謝です。砂の絵は今頃てしまったかもしれない。

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