題字「星」182

近くの小学校の重い門扉を開けて校庭に入いり、子供のスケッチを楽しむのが私の日課でした。ある日のこと門を開けようとして、フト下を見ると、レールに沢山の小石がはさまり、門はビクとも動きません。

電動車椅子の走る力を借りて開けようと考え、門に添って並び門をつかんでスイッチを入れたのです。門は開くどころか車椅子は見事に横転、バッテリーも私も投げだされました。なぜか知らねど、とっさに思ったのはこの姿を大人に見られたくない、でありました。案の定とんで来たのは子供達だけでしたが、バッテリーを下部に収めて動かない椅子をおして家につれ帰ってくれたのです。私にとって子供たちは最高のボランティアです。

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