題字「星」260

「こんなに立派な善い人が こんなに一生懸命生きて、どうして、この人は幸福になれないの?
しかも不幸は次々におそってくる。
それに比べ、もう一人の登場人物はどうだ。
どちらかといえば悪人なのに総てに恵まれて幸福になっていく。
ボクは善い人になる努力はおこたってよいのかな」
物語の不条理を嘆いて子供は思います。
でも、ボクは安心できないと、指の力が抜けて鉛筆も握れないタイプだ。
安心できないと、あちこち かゆくなるし、心配ごとがあれば ごはんの味もわからないし。
結局、悪い心があればボクは安心できず良い人になるより、道はないのかな。
心の晴れた日は体も元気だし曇った日は体もこごえる。 体って心をうつしたカガミのようなものだから。
子供は、しんけんに考えて思ったのでした。

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