題字「星」337

前々から絵を描くことは人生に似て、まるでそっくり、と思いつづけてきました。まず「灯台下暗し」で今制作中の作品も未完成なのか完成しているのか、駄作なのか、傑作なのか、それすらわかりかねます。恥―。
真剣になればなるほど視野は狭まり、上下も左右もさっぱりわかりません?他人の目で客観視できれば欠点も容易にわかるのに。仕方がない。そんな場合、絵をふせて数ヶ月後改めて見つめれば白日のもと、欠点がわかってアー人生と同じです。
「努力した演技が喝采を受けるとは限らず、さもない演技が評価されることも、ある」役者さんの言葉ですが、絵も同じ、人生もと思ったものです。
天の命ずるままに無我の心で、飄々と達人の境地の絵は子供の無邪の人生からうまれてはっとします。今日もこの天才たちが私の教室で絵を描いていました。上部にほんの少し青を塗り空といったので水平線の上から空でもいいよと青を塗って見せたら、 「ワー、だめだめ、空が落っこちる。」

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